幸せなお金持ちへの教養

幸福度を高めるために必要な5つの要素

世界最大の世論調査会社「ギャラップ社」は、50年以上かけて世界150カ国を調査・分析した結果として、「幸福度を高めるために必要な5つの要素」を発表しました(参照:『幸福の習慣』トム・ラス/ジム・ハーター著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

その5つの要素とは、何かというと

①仕事の幸福
②人間関係の幸福
③経済的な幸福(お金)
④身体的な幸福(健康)
⑤地域社会の幸福

この結果にギャラップ社は、「どれかひとつの要素で高得点をとるのは比較的簡単で66%が実現するが、5つの要素すべてで高得点を獲得できる人は、わずか7%にすぎない」と分析しています。

この結果は、例えば経済的な幸福で高得点が取れてお金持ちになったとしても、他の要素での得点が低ければ、「幸せなお金持ち」にはなりにくいい、幸福度は低いという事です。あまりあるお金を持っていたとしても、5つの要素がバランスよく整っていなければ、幸せを感じにくいという事を示唆し、これらの要素の「バランス」が整った状態が幸福度が高い状態なのだと位置付けました。

幸せなお金持ちは、この調査結果の通りバランスを整える事にお金を使っているという人は実は多いのですが、ではなぜバランスを崩し、幸せを感じられないお金持ちがいるのでしょうか?

「他人よりもお金をたくさん持っていれば、他人よりも幸せになれる」
「成功者とは、お金をたくさん持っている人のことである」
「お金をたくさん持っている人=正義、お金を持っていない人=悪」

と盲信しお金に対しての執着心が強い人は、疑心暗鬼を生じてこのバランスが崩れているパターンが多いです。他人を押し退け、自分の利益だけを追い求めるとか、お金があることをアピールしマウントを取る人、稼いだお金は我欲を満たすためだけに使うなど「バランスを整えるためにお金を使う」という発想に乏しい気がします。

仕事、人間関係、お金、健康、社会貢献のバランスが整っていないと、幸せを感じる感性が弱くなるのかもしれません。不健康や、誰も自分を認知してくれなかったり、人間関係が円滑でなく孤独を感じたり、誰かに必要とされていないなど、構成要素のバランスが崩れていれば、充足感、充実感、満足感が不足するのも当然です。

一方、幸せなお金持ちに共通しているのは、お金を稼ぐぎ貯める事だけに執着しないことです。

「体力が衰えないように、今は健康に力を入れよう」
「新規事業をはじめたばかりだから、今は仕事に力を入れよう」
「部下の人数が増えたので、今は人間関係に力を入れよう」

といったように、自分のライフステージに合わせて、今の自分に必要なことにお金を使ってバランスを整えています。「幸せ=バランス」です。幸せなお金持ちになる上で大切なのは、お金を増やす事以上に、バランスを整えるためにお金を使う事が大切なのです。

人生を自由にしてくれる『本当のお金の使い方』(井上裕之著)には、豊かな人生を手に入れたいと願うすべての人へのメッセージが凝縮しています。

お金に対して「漠然とした不安」をもっている状態では、決して幸福なお金持ちにはなれません。是非とても分かりやすい書籍ですので、一読されることをおすすめします。

 

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