資産構築のための教養

商品の選び方

どのような商品を選んで投資をするかは、自分の投資目的やリスク許容度に照らし合わせて決めていきます。

何のためにお金を貯め、資産をいつまでに増やすのか?をまずは明確にしましょう。

こちらの記事も参考にしてみてくださいね。→ 貯めるスキル ・人生の地図を作ろう1

投資目的がわかれば、目標とする金額や運用可能な期間が決まり、リスク許容度と合わせて適切な配分や商品を選択しやすくなります。

NISAは幅広い投資商品(国内株式、外国株式、国内債券、外国債券など)を組み合わせて、自分の目標が達成できる配分を考えていくことになります。これを「アセットアロケーション」といいます。

人によって投資目的も投資に回す金額も、投資期間も違いますし、ハイリターンを期待してハイリスクを取る人もいれば、できるだけリスクを回避する事を優先し、投資効果が低いものを選ぶ人もいますので、一概に「これがおすすめ」と断言できないのが難しい所ではありますが一般的に商品を選ぶときにどういう所を確認した方がいいか?のポイントをお伝えしたいと思います。

・長期的に成長が期待できそうな商品を選ぶ

投資する商品は、長期的な成長が期待できる資産を選ぶことが大切です。特に年齢が若い場合は、運用期間を長く確保できるため、商品を選ぶ時は意識しておくと良いでしょう。

例えば、MSCIワールドインデックスなど世界株式の指数動向を見ると、1970年から現在に至るまで変動はありますが、世界全体でみると経済は成長している為、価格が上昇しています。少しずつの成長でも長期だと大きく成長しやすく、少々の変動があっても長い目で見るとプラスになっている事が多いので、過去の実績を参考するべく確認をします。過去の実績は将来を保証するものでは決してないのですが、今からも同じように成長していく可能性が高いのでは?と予測できる商品が良いかと思います。

・純資産残高を参考にする

純資産残高とは投資信託(ファンド)が保有する株や債券など、資産の時価評価額のこと。投資家の増加などで拠出される金額が増えたり、ファンドが保有している株式や債券などの価格が上昇したりすると、一般的に純資産残高は増加します。決して純資産残高が多ければ手放しで良いというわけではありません。しかし極端に少ないファンドだと「お金が働きお金を生み出す」という投資そのものの本質から考えると、効率的な運用が難しくなったり、運用そのものがストップし、償還日を待たずに繰り上げて償還されることもあります。

運用成績だけでなく投資家からの人気も反映される数字なので、どれだけの人がこの商品に注目し、お金が集まっているのか?が、大体予測が出来るかと思います。残高額だけでなく残高の推移も参考にしてみると良いでしょう。

・手数料や費用を確認する

投資信託を運用すると、保有期間中は信託財産から毎日差し引かれる「信託報酬」と呼ばれる手数料が必要になります。つみたて投資枠で選べる投資信託は、信託報酬が低めに設定されていますが、銘柄ごとに手数料は異なるので確認しておくと安心です。投資信託を保有している限り、信託報酬は発生し続けますし、手数料は運用成果に直接影響があるため、目論見書やホームページなどで事前にチェックしておきましょう。NISA用の口座を作る際と、投資信託の商品を選ぶ際に、しっかりとチェックしましょう。

投資している金額の中から毎月差し引かれると考えると手数料は低い方が良いですが、運用実績がある大手運用会社に信託するからこそ手数料がかかるという商品もあるので、手数料が安ければなんでもいいというわけではありません。私たちの代わりに運用してくれる優秀な運用マネージャーがいて、しっかりと結果を出し続けているような商品は、手数料がかかる場合が多いです。そのあたりのバランスを考える為にも、手数料や様々な費用(売買の際の手数料など)はしっかりとチェックして選びましょう。

と、初心者であっても良くわからないままに決めるのではなく、最低限上記の3点はチェックした上でしっかりと目標を持ち、自分の意志で選択する事が大切です。

 

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